簡単解説!クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違い
簡単解説!クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違い

損失の可能性がほぼゼロという投資家にとってこれ以上ない程安全性の高いクラウドファンディング。最近では個人投資家が市場にこぞって参加しているようですが、意外と理解されていないのが「ソーシャルレンディング」との違いです。クラウドファンディング業者の中には社名を「○○○ソーシャルレンディング」としているところもあり、このクラウドファンディングとソーシャルレンディングという言葉の意味の違いについてはかなり混同している人も多いのです。
というわけで、改めてクラウドファンディングとソーシャルレンディングの違いを明確にするとともに、この投資法のメリットや安全性、始め方について解説していきたいと思います!
目次
意外と知られていない?クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違いとは?!
それでは早速、クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違いについてハッキリさせておきましょう。実はこの二つの言葉は「ほぼ同じ意味」なのです。ただ、あくまでも「ほぼ」なんですね。
では一体どこが違うのでしょうか。言葉の意味の範囲としてはクラウドファンディングの方が大きく、このクラウドファンディングの中の一つの形態として、ソーシャルレンディングというものが存在するのだと覚えておいて下さい。
ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングの「ソーシャル」とは「社会性」とか「社会的な」という意味になります。そして「レンディング」とは「融資」という意味です。つまりソーシャルレンディングとは「社会性のある融資活動」と訳すことができるわけです。
ソーシャルレンディングは個人が企業に対して資金を融通し、そこから発生した利息によって収益を得ます。企業は融資してもらったお金を活用して新たに設備投資をしたり、人材を雇ったり、研究開発を行ったりします。
これまでは個人がお金を貸すことのできる相手というのは「身近な個人」くらいしかいませんでした。あくまでも知人や身内であり、これは「社会性がある」とは言えませんね。しかし、一方で「企業」というのは社会そのものであり、企業に融資を行うということは社会に貢献する、という側面を強く持っているわけです。ソーシャルレンディングという新しいお金の流れの仕組みができた事で、個人投資家も企業も、両方に大きなメリットが生まれた事になるのです。
クラウドファンディングの一種がソーシャルレンディング!

では、クラウドファンディングとはどのような意味なのでしょうか。クラウドとは「群衆」という意味です(雲じゃありませんよ)。そしてファンディングとは「資金調達」という意味です。つまり、不特定多数の人々がお金を出し合って資金調達に参加する、という意味になるわけですね。
クラウドファンディングにはいろいろな種類があります。例えば購入型。これは新製品を開発中の企業や団体が、クラウドファンディングによって資金を集め、製品が完成した際には出資者に優先的にその商品を配布するというものです。
また、寄付型クラウドファンディングはその名の通り、慈善事業に対して寄付をし、イベントやプロジェクトを成功させようというタイプのクラウドファンディングになります。 このように、いろいろなクラウドファンディングの方法があるのですが、その中で資金ニーズのある企業にお金を貸す「融資型」のクラウドファンディングのことを、別名「ソーシャルレンディング」と呼ぶわけです。
当サイトで解説しているクラウドファンディングは基本的に「融資型」のクラウドファンディング投資のことを指しています。つまりクラウドファンディングとソーシャルレンディングは同じ意味の言葉だと認識して頂いても間違いはないのです。
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ぐんぐん拡大するクラウドファンディングの市場規模
注目を集めるクラウドファンディング市場ですが、現在の市場規模や今後の拡大はどのくらい見込まれているのでしょうか。市場規模が拡大するためには資金ニーズのある企業と、融資を行う投資家の両方が増えていかなければいけません。投資家だけいても金あまりになり利回りが低下してしまいますし、事業者だけが増えても資金が枯渇してしまいクラウドファンディングという投資方法自体が消えてしまいます。
クラウドファンディングによる資金調達が一般的に

昨年、国内のあるシンクタンクが行った市場調査によりますと、2015年度国内クラウドファンディングの市場規模は前年度比で68.1%の伸びという驚異的な成長率を叩き出しています。金額としては363億3400万円ということで既に一大勢力となっているのです。
特に融資型(貸付型)のクラウドファンディングは322億円と全体9割近くを占めており、企業の資金調達の方法としてクラウドファンディングが極一般的なものになってきたことが伺えますね。
調査を行ったシンクタンクによりますと、クラウドファンディングの市場規模拡大は今後も順調に続くと思われ、2016年度は更に30%以上の成長率となるのではないかと試算しています。
投資家はソーシャルレンディングに注目!

この市場規模の拡大は①「投資未経験者の市場参入」と、②「他の投資をしていた人たちの移籍」の二つの要因によるものと考えられます。特に、これから何か投資を始めようかと考えている人にとっては、リスクが低く、経済や金融の知識がほとんど必要ないクラウドファンディングはとても魅力的と言えるのではないでしょうか。
後述しますが、クラウドファンディングの主たるリスクである「貸し倒れ」は、クラウドファンディング会社が案件や事業者を厳しく審査することによってほとんど回避することが可能です。つまり、我々投資家としては、信頼できるクラウドファンディング業者さえ見つけてしまえばあとは「おまかせ」で良いと言えるわけです。
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クラウドファンディングは儲かる?安全?
クラウドファンディング投資による利益構造はある意味とても単純です。貸したお金には利息がつきますから、その利息が収益となるわけであり、極端な早期償還が行われない限り事前の想定通りの利回りとなるわけです。
もちろん早期償還されても損するわけではありませんし、またすぐに別の案件へと資金を回せば問題ありません。現状、案件の数や募集されている資金規模と、投資家の数や資産のボリュームは良いバランスとなっています。投資家としてはやや資金ニーズの方が強くなってくれると利回り向上が望めるのですが、それはちょっと贅沢な言い分かもしれませんね。
今、最も安全な投資方法!

クラウドファンディングは安全面において現在日本一、いや世界一安全な資産運用方法だと言えます。少し前までは事業者にお金を貸すという行為は銀行や信用金庫といって金融機関にしか行なえませんでした。また、上場して資金を集めたり、社債を発行して引取先を公募するといった資金調達も大企業にしか不可能だったのです。
ところが、企業や事業の「与信力をチェックする専門業者」と「不特定多数の投資家」がタッグを組むことによって、金融機関でなくとも法人相手に融資を行うことができるようになったわけです。今まで、金融機関しか触れることのできなかった「美味しい話」に誰でもアクセス可能となったわけですから、この市場に参加しない手はないですよね。
利益と社会貢献を同時達成できるクラウドファンディング

クラウドファンディングの素晴らしい点は実は安全性や収益以外の面にも存在します。それは、社会経済に貢献できるという点です。我々は通常消費者として、そして企業等に勤める労働者として社会に貢献しているわけですが、クラウドファンディング投資を行うことで更に一歩前へ、金融という意味でも社会と繋がることができるのです。
先程、融資型クラウドファンディングは別名、ソーシャルレンディングと呼ぶ、という話をしましたね。そして、ソーシャルという言葉の意味は『社会性」であると解説しました。
クラウドファンディングは正に、社会性のある有意義な投資活動だと言えるのです。
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やってみようクラウドファンディング!
良いこと尽くめのように感じるクラウドファンディング。やらなきゃ損なのは間違いありませんが注意点は無いのでしょうか。最後に私の実際の経験談を含め、クラウドファンディングの活用方法を解説していきましょう。
安全性を優先した投資方法

私も始めはとにかく安全性を最優先し、クラウドファンディング投資を行いました。そもそもリスクが低いと言われているクラウドファンディングですから、更にその中でも低リスクな案件だけをチョイスすることによって鉄壁のリスク回避体制を敷こうと考えたのです。
私が主に選んだ案件は「担保付きの不動産事業案件」でした。不動産事業の中でも稀に担保がついていない案件もありますから、その点だけは特に注意しながら案件紹介の説明文を読んでいましたね。
また、案件名に「第○○回」とついているものは優先的に選択していました。この第○○回というのは、過去にほとんど内容の融資が何十回も実行され、問題なく返済が完了したことを表しているのです。やはり実績のある案件が一番安心できますからね。
この二つのポイントについては皆さんも是非案件選びの際に活用してみてくださいね。
自分の興味ある分野に融資するのもアリ!

安全性とはちょっと離れますが、クラウドファンディングを使って自分の興味のある分野へと投資を行うのも良い事ではないでしょうか。
例えば、エコ関連事業への投資。風力発電や太陽光発電を事業としている企業への融資は、社会的にも地球環境的にも大変意義のある投資活動だと思います。
クラウドファンディングがもっともっと普及することで、「投資」と「社会貢献」を強く結びつけることが可能な世の中となりそうですね!
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