ガバメントクラウドファンディングとは!ふるさと納税と何が違う?
ガバメントクラウドファンディングとは!ふるさと納税と何が違う?

昨年は地方の味を活かした『ふるさと納税』が脚光を浴びましたね。 地元のお米などの農作物はもちろん、果物や肉や海産物や加工品など。さらにはお酒や菓子類など様々なものが納税と引き換えに貰うことが出来るユニークな制度です。 今回紹介するガバメントクラウドファンディングは、そんなふるさと納税の進化系です。
目次
ガバメントクラウドファンディングとは?
ガバメントクラウドファンディングとは、財源不足に悩んでいる地方自治体がプロジェクトを企画し、インターネット上で資金を募るクラウドファンディングです。
一般的なクラウドファンディングとは違い、地方自治体が主体となっているのがポイントで、興味のあるガバメントクラウドファンディングを見つけて寄附すれば、所得税と住民税から一部控除を受けることが出来る仕組みになっています。
地方自治体が運営しているのでガバメントクラウドファンディングは安心して利用することが出来るというのも大きなポイントの1つになっています。
ガバメントクラウドファンディングを使って寄附すれば、普通に払うだけで終わる所得税と住民税が軽減されるほか、ギフトや特産品などを受け取る事ができるので誰かを応援したいと思っている方にとっては有意義なシステムです。
ガバメントクラウドファンディングはメリットが多い

ガバメントクラウドファンディングのメリットとしては、ふるさと納税よりもお金の使い道が明確であることが挙げられます。 自分が出したお金の使い道がはっきり知りたい・誰かの役に立っていることを実感したい方にガバメントクラウドファンディングはおすすめです。

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ふるさと納税と何が違うの?
ガバメントクラウドファンディングとふるさと納税の違いは、お金の使い方がガバメントクラウドファンディングの方が明確であるということです。 ふるさと納税を利用して納税した場合、もちろん納税した地元に還元されますが具体的にどんなものにお金が使われるのかまでは大まかにしか説明されていない場合が多いのが特徴です。
ところが、ガバメントクラウドファンディングでは納税したお金の使い方が明確に示されています。
新しく産業を起こしたいとか、保育園を作りたい、観光地を整備したい。などなど。
つまり、地域おこしの具体的なプロジェクトを支援するのがガバメントクラウドファンディングで、地域に使い道を委託するのがふるさと納税、というところです。
クラウドファンディングと同様、紹介されているプロジェクトに共感した・良くなって欲しいと思うものに自分のお金を出すことができます。 しかも納税という形で納めているので所得税と住民税が一部軽減されたり、お返しとして成果物を貰えるなど、結果やリターンがしっかりあるのがガバメントクラウドファンディングの魅力でもあります。
ふるさと納税よりも積極的に政治参加を促す

一般的に税金は払って終わりのものですよね。 税金を払ったからと言って、その使い道まで指図することが出来ないのが現状でした。 ところが、ふるさと納税を利用すれば個人が税金の使い方を選択出来る制度です。 さらに、ふるさと納税を活用したい自治体が独自に企画したプロジェクトで資金を集めることが出来るのがガバメントクラウドファンディングです。 わたしたちが積極的にガバメントクラウドファンディングを利用することで、自治体も初期投資やリスクを抑えて企画したプロジェクトを立ち上げることが出来るのです。
ふるさと納税の問題点

ふるさと納税は良い意味でも悪い意味でも最近注目を集めています。 ちょっと書店の金融・マネー雑誌を覗くと『お得なふるさと納税』の文字が目立ちます。
ふるさと納税はいま加熱しすぎているんですね。 ふるさと納税で貰うことができる特産品のレベルが全体的に高くなっているので、納税をしてもらうという集金目的だったはずが、いつの間にか特産品の仕入れで赤字になってしまった自治体などもあるようです。 ふるさと納税が広まるのは良いことではありますが本来の目的通り集めたお金は有意義に使って欲しいところですね。
ふるさと投資とは?
ガバメントクラウドファンディングともふるさと納税とも違う『ふるさと投資』というものがあることをご存知でしょうか。 ふるさと投資とは、ふるさと納税やガバメントクラウドファンディングの言わば投資版です。
地方銀行が主体になっている場合もあり、近年注目されている投資の1つです。 ふるさと投資はその名の通り『投資』ですから、お金を自分から好きなものに投資して利益をあげるものになります。 ふるさと納税のように払ったから税金を軽減してくれるものではなく、あくまでも利益を出すことに重きを置いたのがふるさと投資になります。
ふるさと投資のメリット

ふるさと投資のメリットは、なんと言っても地方を応援することができることです。 場所によっては、自分のふるさとであったり以前住んでいた場所だったり、旅行に行って素敵だった場所など。本当に自分の好きなものと場所と事業に投資を行うことが出来ます。 また、少額から投資を始められることや、投資額に応じて分配金と特典を受け取れるというメリットもあります。
ふるさと投資のデメリット

先ほども書きましたが、ふるさと納税とは違い投資ですので投資した額の元本割れのリスクがあったり、税金の控除や優遇がないのがデメリットになります。 『ふるさと』とは言ってもあくまで投資ということですね。
元本割れのリスクがある以上、投資先をしっかりと選定しておかないと損をする場合があるので見極めが大事になってきます。
ガバメントクラウドファンディングの代表的なサイト
ガバメントクラウドファンディングの代表的なサイト・有名なサイトを紹介したいと思います。 ガバメントクラウドファンディングに興味がある方は必見です。
寄附を集めるファンドレイジングサイト JapanGiving(ジャパンギビング)

ジャパンギビングは大手ガバメントクラウドファンディングサイトです。 募集している内容はどれもユニークで高い成約率が特徴です。 ふるさと納税とは違い、1つ1つのプロジェクトの紹介が充実しているので是非とも応援したいと思わせてくれる内容になっています。 誰かを応援して自分にも還元されるという本来のふるさと納税に近い目的であるサービスなので利用を検討している方にはおすすめです。
ジャンルも食堂を作りたい・音楽ホールを作りたい・保護した犬・猫カフェを作りたいなどの取り組みが紹介されています。
会員登録不要で現在募集しているプロジェクトを読むことも出来るので気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
ふるさとチョイス

ふるさとチョイスも大手ガバメントクラウドファンディングサイトの1つです。 月間1,300万人以上が見ているサイトで、自治体との契約数も約200ある大手サイトです。
ふるさとチョイスでは現在募集しているプロジェクトのほか過去の実績や寄附したお金でどう変わったかが紹介されているブログに近いコンテンツが多いサイトなのが特徴です。
プロジェクト1つ1つが凄く丁寧に書かれているほか、他のガバメントクラウドファンディングサイトよりも画像や動画など”魅せる”コンテンツが充実しているものポイントです。
寄附をして終わりではなく、定期的にふるさとチョイスのサイトを訪れることでその後の進捗や結果なども丁寧にまとめられているのが良いですね。
また、地域や使い道別やランキング形式など様々なプロジェクトがあるので何気なく眺めているだけでも応援したくなるプロジェクトが見つかると思います。
単にリターンを期待するなら投資型がいい

具体的なプロジェクトに投資できるのがガバメントクラウドファンディングと言いましたが、寄付色が強いという特徴があります。
リターンとして返礼品をきたいするならふるさと納税、金利リターンがいいなら投資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)のほうが魅力的と言えるでしょう。
長く楽しめるのはお金を運用できる投資型クラウドファンディングだと思います。
毎月不労所得があるというのは、思った以上に「趣味」にもなり得ます。
投資型クラウドファンディングと他の投資の比較は以下の記事で説明しています。
ふるさと納税やガバメントクラウドファンディングに興味を持った今、一緒に投資型も始めてみては?良い日常の刺激にもなりますし、結構稼げるものなのですよ?