クラウドファンディングのメガバンク化。10年後の市場規模は?
クラウドファンディングのメガバンク化。10年後の市場規模は?

アナタにとっての「クラウドファンディング」とは、どのような存在ですか?
クラウドファンディングは今、投資のスタンダードとして浸透されつつあります。投資のスタンダード化がすすんでいるということは、このクラウドファンディングによってお金を集めたい側がそれだけ存在するということでもあります。
目次
メガバンク化が進むクラウドファンディング
クラウドファンディングがこれほどまでに世界中に広まり、スタンダード化が進んでいるという背景には、何があるのでしょうか。そして、このペースで世界中に広まっていくと、何が起こることが予想されるでしょうか。
では、資金調達ををする側と、投資をする側の関係から、クラウドファンディングの将来を予想していってみましょう。
中小企業の資金調達手段として

ベンチャー企業や中小企業が資金調達をするとしたら、まず初めに検討する手段といえば、銀行からの融資ですね。
銀行から融資を受けたい場合、まずは事業者の信用、事業の将来性、または保証人である代表者の自己資金を含めて、返済が見込めるかどうかの審査を受けることになります。 この審査は、誰でも通過できるものではないということは言うまでもありませんよね。
では、この銀行の審査に通過できなかった事業者は、どこから資金を調達したら良いのでしょうか?
また、昨今では、金融・経済危機の大きな影響があり、国からの銀行への資本規制がかかっています。そのため、銀行側が融資を制限することもあります。このような場合、融資先として最優先とされるのは、大企業なのです。貸し手の立場からしたら大口顧客であるわけですから、当然のことでしょう。
こうした資本規制の結果、アナタの会社の信用状況がどうであれ、融資を受けることができないということさえあり得るということなのです。どのような理由であれ、銀行から融資を受けることができなかった場合は、資金をどこから調達したら良いのかという大きな問題にぶつかることでしょう。
現在、日本国内の全企業数のうち、中小企業・個人事業主が99%以上という割合で存在します。ですが、この99%以上ある中小企業の多くが資金調達に困ってしまっては、国の経済発展が見込めるわけがありません。この結果、国から銀行への資本規制がさらに厳しくなってしまうのでは、本末転倒といえるのではないでしょうか。
しかし、ここで有効と見られている資金調達手段として、「クラウドファンディング」がありますよね。
有効な資金調達手段としての位置づけ

クラウドファンディングは、資金調達手段として非常に有効です。
銀行が融資を検討する際、審査で事業者の何を見ていると思いますか?
まずは、どのような仕事内容で利益を出してきたかという実績を見ます。これは「過去の情報」ですね。そして、自己資金がどれだけあるかを見ます。「現在の情報」ですね。
これらのように、「過去」と「現在」の情報を重要視して評価して、事業者に融資をするかどうかを審査するのです。そのため、まだ実績も自己資金もないという中小企業・個人事業主にとっては、銀行から融資を受けることは簡単ではないということがいえます。
ですが、クラウドファンディングは銀行とは違い、プロジェクトの将来性という「未来の情報」を重要視して評価します。将来的にビジネスとして成功しそうなプロジェクトであると評価されれば、多くの資金調達が見込めるわけなのです。
このように、中小企業や個人事業主にとって、クラウドファンディングは銀行に代わる資金調達の場となる大きな可能性を秘めていることがわかります。すでに規制緩和がされたことで、クラウドファンディングによる資金調達が進んでいるアメリカでは、年間で100万ドルまでクラウドファンディングによる資金調達ができるようになっています。アメリカに続く国々の一つである日本でも、将来同じ状況になることは想像にかたくありません。
このように、資金調達手段として、クラウドファンディングが銀行に取って代わる時代が迫ってきており、むしろ銀行の代わりとしての機能はすでに果たしているといえるでしょう。日本でも、アメリカのように規制緩和がすすんでいけば、結果的にクラウドファンディングがメガバンク化していくことにもなるでしょう。
アメリカや日本だけではなく、世界規模でクラウドファンディングが広まっていっています。この調子でいくと、10年後には、クラウドファンディングが世界経済を動かすインフラになっているであろうことも予想されます。
優秀な投資手段としての位置づけ

では、資金を投資する側の立場からのクラウドファンディングは、今後どのような発展を遂げるのでしょうか。
まず、上記までで述べてきましたクラウドファンディングは、いわゆる「ファンド型」のことでした。特定の事業、プロジェクトの将来性に投資をして、その成果に応じて配当などのリターンを得ることができるものです。
ですが、クラウドファンディングでの投資額規模でいったら、「ソーシャルレンディング」と呼ばれる「貸付型」が占める割合が圧倒的に多いのです。
貸付型は、ファンド型とは違い、あくまで貸付という位置づけであるため、投資先の事業やプロジェクトの好不調にかかわらず、返済されるものなのです。貸付期間は比較的短く、その間に高金利を得るという仕組みです。お金を貸し付けて、利息で稼ぐという仕組みですね。
ここまでのクラウドファンディングの仕組み、どこかで聞いたことがありませんか?
そうです。「銀行」ですよね。
まさに、銀行に取って代わりつつあるというお話がご理解いただけましたでしょうか。貸付型のクラウドファンディングが圧倒的に支持される理由がよく分かりますよね。これは世界的にみても例外ではなく、クラウドファンディングのうち、貸付型が大きな割合を占めるというのは日本に限らず、世界的な規模で同様の現象が起こっています。
クラウドファンディングで投資を始めるとしたらいつが最適?

クラウドファンディングの利点は、一般の人々でも比較的気軽に投資が行える点、そして、自分が投資したお金が何に使われているのかが分かる点にあると言えますよね。
もちろん、あくまで投資です。普段の生活を送る中で、投資にまわすお金を工面しなくてはならないわけです。しかも、それなりにまとまったお金が必要になります。更には、その投資したお金は長期間別の用途には使えないわけです。
このように、投資分のお金を準備できるような余裕のある人だけが、投資を活用して更に上手くお金をまわしているというイメージがありませんか?
投資のためのまとまったお金を準備できずに、そもそも投資を始めることすらできないため、興味はあるけど実際に投資をしたことがないという方が多いでしょう。
しかし、クラウドファンディングは違います。
まず、投資額については、「1万円」からの投資が可能なのです。まとまったお金を準備しなくても始めることができるのです!そして、運用期間も長期間ではなく、3ヶ月から半年ほどで長くありません!
初めてのクラウドファンディングであっても、少額、短期でお試し投資ができるというわけですね!それなら、リターン度外視で、クラウドファンディングへの投資を一度体験してみませんか?
いまクラウドファンディングを始めるからこそのメリット

現在は、年末やお正月などのイベントの度に、クラウドファンディング運営会社による「キャンペーン」が開催されています。例えば、口座を開設したり、指定されたファンドへの投資をすることによって、大きなキャッシュバックを得ることができたりします。
これは、運営会社による投資家からの資金調達が活発化しているという証拠なのです。資金調達が活発化しているわけでないと、新規の見込み投資家たちに還元することなんてできませんから。高額キャッシュバックのおかげで、さらに新規の投資家が集まり、クラウドファンディングが活性化するという好循環に入っているということでもあります。
また、運営会社による資金調達が50億円、60億円といった大台を突破していく度に、安全性が高かったり、高金利のファンドである「記念ファンド」への投資が、運営会社によって募集されることがあります。これは、クラウドファンディングに対する投資が集まって伸びてきている「今」だからこその記念ファンドであるといえます。
運営会社によるキャンペーンや、記念ファンドは、クラウドファンディングによる投資が今まさにスタンダード化している過程であるということを指し示しています。クラウドファンディングによる投資を始めるのであれば、そのタイミングは今であるといえますよね!