複数の商品に投資する場合に考えるリスクヘッジとリターン期待値
複数の商品に投資する場合に考えるリスクヘッジとリターン期待値

投資の世界では「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。これは最悪の事態を考えて投資先は一つにするなという意味です。
その点、クラウドファウンディングは少額投資が可能であり、分散投資に非常に向いています。
では分散投資でリターンはどう変わるのでしょうか?
目次
複数の商品に投資することで軽減されるリスク
分散投資は投資の基本中の基本です。
いくらローリスクの商品だとしても、例えば大地震のような災害で全てパーなんてこともゼロじゃないわけです。万が一に備えるのは投資の最大のリスクヘッジです。
そうは言っても実際にどのように分散投資をしたらよいのだろうと考え込んでしまう人もいるかもしれません。そこで、具体的な投資例を挙げてみました。
これから出てくる商品は筆者が実際に投資した案件を分かりやすくするために少し修正した物です。実際の案件に非常に近い内容になっていますので、分散投資の具体的なイメージがつかめると思います。
例えば手持ち資金30万円の場合で説明します。
ローリスクローリターン案件

まずはお金を増やすという目的を達成するために、確実に増やせるような安全性の高いファンドを選びます。実績が多く、担保がある案件を選ぶことにより投資資金の安全性を確保します。
クラウドファンディングで最もメジャーな不動産投資です。投資の中心に据え置くのは不動産にすべき、と投資家が口をそろえるほど、確実な実績と安定を誇ります。
ただし、利回りは他の案件に比べて低くなってしまいますが、もともと一年に雀の涙ほどしか利息が付かないような普通預金のお金だったのです。年5%も利息が付けばまずは資産運用としては大成功です。
・実績多数の会社が主催する担保ありの不動産ファンド
- 投資額:10万円
- 利回り:5%
- 運用期間:12か月
- 利益分配:毎月
- 元本:満期一括返済
ハイリスクハイリターン案件

次に、高いリターンが望める会社に投資します。
案件をいろいろ見ていると、高い利回りの案件もあるので思い切って投資してみることにしました。ただし、運用期間が短く、元本が毎月返済されるため、たとえ途中で案件が失敗してもある程度リスクは軽減できるようになっています。
・海外のローン回収ファンド
- 投資額:10万円
- 利回り:10%
- 運用期間:7か月
- 利益分配:毎月
- 元本:毎月分割返済
ミドルリスクミドルリターン案件

会社によってはキャンペーンを行っている場合があるので上手く利用します。
キャンペーンのキャッシュバックだけで利回りが10パーセントを超えてしまうような案件もありますので、必ず定期的にチェックしましょう。
こちらの案件は会社の実績が少ないため、運用期間を短くすることでリスクを軽減します。
・キャンペーン不動産ファンド
- 投資額:10万円
- 利回り:7%
- 運用期間:7か月
- 利益分配:毎月
- 元本:一括返済
複数の商品にバランス良く投資することが最重要

今回ご説明したように分散して投資を行えばリスクをある程度コントロールしていくことができます。また、運用期間終了後、元本に利息をプラスして再投資を繰り返せば複利で増えていくのでとても効率のよい投資になります。
最初は少額から始めて、利益が出る方法が分かって来たら徐々に金額を大きくしたり運用期間を長くするのがいいでしょう。利回りは年利なので運用期間が長い方がメンテナンスなしに利息を長い間得られるのでメリットが大きいです。
分散投資でリターン期待値は上がる?

投資は分散投資が基本と言いますが、実際分散投資した場合にリターン期待値は上がるのでしょうか?
これは各個人のポートフォリオによるので、特に分散投資だからリターンも上がる、なんてことはありません。
分散投資はリスクヘッジにおける対策なので当然ですが、リスクが減るということは自ずと利益を守れる、ということなので、利益の期待値という点では上がると言えるのかもしれません。
まとめ

投資は時間をお金に換える行為とも言えます。運用期間に見合ったリターンを得る行為です。
従って一番やってはならないのは投資市場から退場することです。退場とは、投資資金がなくなってしまい、投資ができなくなることです。元本より減ってしまったとしても投資資金が残っている限りはまたお金を増やしていくことができます。
投資とはギャンブルではありません。きちんとリスクをコントロールすれば必ずリターンが見込めます。 まずは自分の資産と相談して、どんな案件にどのくらい投資することができるのか一度試算してみてはいかがでしょうか。