ファンディーノの審査が厳しすぎる!株式型は富裕層だけのものか。
ファンディーノの審査が厳しすぎる!株式型は富裕層だけのものか。

今クラウドファンディング業界で最も注目されているものと言えば、ようやく日本で初めてサービス開始を始める株式型クラウドファンディングでしょう。
株式型クラウドファンディングという名前はこれまでも時折上がっていた名前なのですが、その未知なるリスクなど懸念される点が多く、サービス開始までこじつけることがなかなかで出来ていませんでした。
ですがこの度、日本クラウドキャピタルより日本初の株式型クラウドファンディングである「ファンディーノ」のサービス開始という情報が提供され、再び業界内でも話題が持ち切りとなることに。
現状はまだ投資家を募集している状態だけとなっていたので、とりあえず実質的なサービス開始前に私もファンディーノへ投資家登録を行ったのですが、その結果は「投資家申請の承認を見合わせ」。
やはり株式型クラウドファンディングは未知な部分が多いため、投資家に対する審査もかなり厳しいものとなっているのでしょう。
目次
なぜ投資家登録ができなかったのか

これは投資家登録の見合わせとなった際に送られてきたメールです。なんとなく就活でダメだった時のお祈りメールを思い出させます。
そんな個人的なことは置いといて、これまで様々な業者で口座開設を行ってきたのですが、投資家申請を拒否されたことがなかったので非常に驚きました。
何も考えずに申請を行ったことが一番いけないと思い、なぜ落ちたのかを調べているとファンディーノのサイト内に審査に関する規定が明記されてありました。
- 6 本人確認、反社チェック
- 営業審査グループが、当該 投資家の本人確認書類と入力した氏名を突合し本人確認を行う。また、当該投資家の氏名、生年月日よりデータベースと突合し反社チェックを行う。
- 7 適合性審査
- 営業審査グループが、顧客管理に関する規程に合わせて当該投資家に投資について1年以上の経験があること、当該投資家の金融資産が300万円以上あること、満20歳以上であることの要件に合うかの確認を行い、承認する。
やはりまだまだどのようなリスクが隠れているかわかりにくい新サービスだからこそ、これまでの投資経験や自身の持ち合わせている金融資産なども厳正に考慮されているのだそうです。
ファンディーノに隠れたリスク
実際に投資家申請をパスした方も多いともいます。噂ではもう1600名ほどの登録をいただいているのだとか・・・いかにファンディーノが注目されているのかがわかりますね。
ただ、投資家登録が出来たからと言ってまだまだ安心することは出来ません。むしろこれからが一番身を引き締めていかなければいけないでしょう。
先ほども言いましたが、株式型クラウドファンディングは新しいジャンルの投資となるため、どの様なリスクが隠れているのかまだわかりません。
ここでは株式型クラウドファンディング「ファンディーノ」のリスクについて考察していきたいと思います。
購入した株は自由に売買できない

現状で株というものは上場企業のものだけ売買することができるようになっています。ただ株式型クラウドファンディングで購入できる株は、中小企業やベンチャー企業などの未公開株となっており、買い手がいないことには簡単に売買が出来ないものとなっています。
最悪の場合、株を購入した企業が倒産なんてことが起こってしまった場合には、投資を行ったものがすべてパーに。
つまりは、元本の回収すら危うくなってしまいます。これは株式型クラウドファンディングにおける1番のリスクと言っていいのでしょう。
配当金が確約されていない

株式はきちんとその企業が立派な業績を残さない限り、配当金などを投資家に還元することは出来ません。中小企業やベンチャー企業など、これからの将来性がなかなか不透明であるため、万が一でもしっかりとした業績が残せなかった場合は、配当金すら貰えない可能性も。
ただ逆を言えば、投資を行った企業がとんでもない業績を残せば、これまでにクラウドファンディング業界では考えられなかったリターンが投資家に還元される可能性もあります。
ギャンブル性が非常に高いため、企業の将来性を見抜く力が求められることとなるでしょう。
ファンディーノ自体の情報が不透明

そもそもファンディーノのサービス開始予定は1月からということでした。しかしながら現状での発表は3月からサービス開始と、予定よりも大幅に遅れていることが分かります。
もちろん業界でも初めての挑戦ということもあるため、思いもよらなかったトラブルが起きたり、ファンディーノ自体の改変などがあるでしょうからサービス開始が遅れることは仕方がありません。
ただサービス開始を予定している3月ももう間近となっているのですが、未だにどのような案件を扱うのか、全体を通しての予定利回りの想定、投資家が負担する手数料等の情報開示も行われていません。
あまりにも情報が少ないために、少数ですが投資家の中にはもしかしたら悪質な業者ではないのかという声も。
この点においては、運営元である日本クラウドキャピタル自体が、第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第2957号となっているため悪質な業者ではないという証明となっています。
ただ優良企業だとしてもプロジェクトの頓挫などはよくあることですから、まだ安心はできませんね。
これからのファンディーノの展開に期待
予定よりもサービス開始が遅れているとはいえ、現状発表されている運営開始まで残すところあとわずか。
これからサービスを展開していくにつれて具体的なリスクや運営のノウハウもどんどんついてくると思います。
現状では登録できる投資家の方もある程度厳選されているようですが、ノウハウの確立やある程度のリスク把握ができることによって、また投資家の制限も緩和してくるのではないでしょうか。
これからのファンディーノの展開に注目ですね。今回私は投資家登録が見合わせとなりましたが、また時期を見て改めて登録を行ってみたいと思います。